自由電子レーザーとは、高エネルギーの電子ビームと光を周期的な磁場(アンジュレータ)中で相互作用させることによって発振するレーザーです。
X線の領域のレーザー光もこの方法を用いて実現しています。
近年では電子ビームの高品質化が進み、小型な装置でも非常に短い幅の電子ビームを作ることができるようになってきています。
自由電子レーザーで発振させる光の波長よりも短い電子ビームを用いて自由電子レーザー発振を行うことを「プリバンチ自由電子レーザー」と呼んでいます。
現在は京都大学と共同でこのプリバンチ自由電子レーザーでテラヘルツ領域のレーザー発振を目指しています。
また、最終的にはこの発振したテラヘルツレーザーで電子ビームを加速する「自由電子レーザーの逆過程」を用いたビーム加速へ展開していく予定です。